円卓

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デンマークのミッドセンチュリーの家具で時々見かける幕板が弧を描く形の円卓です。

この時代に作られたこの形のテーブルはローズウッド材(天板は合板)が多いのですが、お客さまたってのご希望でチェリー材で作りました。

いくつか外観の写真画像をいただき、そこから打ち合わせ、設計をしてデザイン仕様を詰めていきました。

以前に何度かこの形のテーブルを見かけた事はあるものの、まさか自分が作る事が有るとは思っていなかったので、よく有る事ですがあの時もっと構造を見ておけばと。

今回は天板も無垢材で作ったので、おそらくオリジナルとは違った構造になったと思います。


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オリジナルの幕板はプライウッド(積層)で成形していると思いますが、ラインナップで使用している楢材以外の木材で小ロットで積層すると材料費でパンクしますので、今回は無垢材を蒸し曲げにて成形しました。
どちらにしても、作業の手間は変わらない気もします。

蒸し曲げは型から外すと少しスプリングバックするので、ジャストのRにするのに苦労しましたが、曲げによって材に掛かった応力を上手く使えば後から曲がり具合を多少調整出来る事がわかりました。

脚と幕板の接続は、強度と加工の精度が出やすいホゾ組みで作りました。
この手の加工は作っているときは夢中ですが、しばらくするとどうやって加工したのかすぐに忘れてしまいます。


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天板サイズはφ1100mm。

無垢材の天板は合板と比べて、ある程度の厚みが必要です。
またこの形のテーブルは、ぼってりしたプロポーションになりやすいので、部材の厚みや面取りの仕方など、図面では気づかなかった部分など作りながら調整しました。

いままで、チェリー材を使う事が少なかったのですが、色の経年変化が大きくて材の質感や雰囲気も良いので、今後チェリー材をいろいろな所で使ってみたくなりました。

世界的には人気薄だそうで、材の価格がこのまま上がらなければうれしいです。